「GIGAスクール」元年
文科省は, 令和元年12月,「GIGA(ギガ)スクール」という構想を打ち出しました。これまで停滞気味だった学校のICT(情報通信技術)化が,コロナ禍の対策として一気に加速し,全国の子供たちに一人一台の端末(タブレット)が整備されました。本年度は,まさに「GIGAスクール」元年と言えます。
「GIGA」は,「Global and Innovation Gateway for All」の略で,「すべての子供たちのためのグローバルで革新的な入り口」とでも訳せるでしょうか。これからの時代の子供たちに不可欠な情報活用能力については,これまでも重要性が指摘されていましたが,パソコンやタブレットなどの配備は,一台の端末を数人で使うといった環境でした。
2年生の教室をのぞいてみると,算数の「たし算・ひき算のひっさん」の学習に取り組んでいました。終末の練習問題でタブレットを使い,先生から指示された問題に,タブレットの画面上で筆算し,答えを導き出していました。答えを入力すると,正解か間違いかを瞬時に判別してくれます。子供たちは次々と問題に取り組み,その表情からは,「できた!」という自信につながっているように感じられました。
授業の中でタブレットをただ使うことが目的ではありません。詳しく観察させるために写真機能を使ってタブレットに保存させたり,調べ学習で様々な情報を引き出したりするなど,「学びのツール」「文房具」として活用し,最終的には個々の学力向上につなげることがねらいです。
私たちは,授業や学校生活の中で,どのような活用の仕方があるかを今後さらに研究していきます。(文責:校長)